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共立出版 真空管及其応用

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書籍番号:008
著作者名:今岡賀雄
初版発行:1933年

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目次

第1篇 真空管
第1章 真空管の発史
第2章 電子に関する諸法則
    1 電子及び其の運動
    2 電子の電離作用
    3 Richardsonの法則
    4 空間電荷の法則
    5 Shottkyの効果
    6 2次電子の放射
第3章 真空管の構造
    1 陰極
    2 格子電極
    3 陽極
    4 一般
第4章 真空管の特性
    1 二極真空管
    2 三極真空管
    3 四極真空管
    4 五極真空管
    5 可変増幅真空管
    6 ダイナトロン
    7 マグネトロン
第5章 真空管の作用
    1 増幅器
    2 発振作用
    3 変調作用
    4 検波作用
第2編 応用
第1章 サイラトロンと其の応用
第2章 マグネトロン
第3章 小さい変化を記録する方法
第4章 電気楽器
第5章 高周波加速電場を用いる高速プロトンの発生
第6章 極微小電流測定法
第7章 超短波長と其の応用
第8章 超音波の発生と其の応用
第9章 単弦発信器その他
第10章 真空管電圧計その他
第11章 ストロボグロー
付録
1 用語定義
2 記号
3 真空管一覧表
4 送信真空管乗数早見表
5 口金
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概要


本書は東芝の全身である東京電気株式会社の技術者が書いたもの。 出版されたこの年昭和8年(1933年)には日本の技術が諸外国に追いつき 外国製品を殆ど完全に駆逐する域に達したと記している。 この当時 東京電気株式会社は国内のトップメーカであり、元気いっぱいの記述が 多い。 たとえばタングステンの特性表においても、書籍番号016とまったく 同じデータが使われているが、本書では"ラングミューアの実験によれば” とのみ書いてあり、後発である日本電気の小林正次の書いた書籍番号016 では正確に引用文献が記載されている。また、単なる三極管の説明にUV-207 という公称出力20kWの大出力送信管のEp-Ip特性をつかっている。なんとなく ほほえましい。写真で示したUN-156も同じ文脈か。 内容は三分の一が真空管の基礎、三分の一が電子管回路、残りに三分の一が 応用とバランスが取れている。応用面では現在も人気のある電子楽器テルミン の回路図が記載されていたり、BK振動(バルクハウゼン・クルツ発振)を 利用した高周波加熱の医療への利用等多岐にわたって紹介している。

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著者 今岡賀雄

東京電気株式会社 理学士

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写真

p28 第三章
大出力送信管
真空管

UN-156
公称出力1.1kW
陽極電圧10kV
p75 第四章
電子楽器 テルミン
真空管

テルミンの回路図の一部です。ファイルサイズが大きいので、一部しか掲載していません。 入手ご希望の方はメールでご連絡ください。
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