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共立出版 熱電子放出理論

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書籍番号:010
著作者名:浜田成徳
初版発行:1934年

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目次

第1章 総論
第2章 熱電子放出理論
2.1 熱力学的考察
2.2 μー熱力学
2.3 理想気体としての熱電子の化学ポテンシャル
2.4 電気的化学的相の平衡
2.5 熱電子の平衡濃度
2.6 熱電子電流
2.7 飽和電流の決定
2.8 電子放出方程式
2.9 二次電子放出及反射
2.10 正イオン及中性原子の放出
第3章 単一金属の熱電子放出
3.1 熱電子放出定数測定上の注意
3.2 温度測定法
3.3 端冷却の補正
3.4 タングステンの熱電子放出
3.5 モリブデンの熱電子放出
3.6 タンタルの熱電子放出
3.7 白金の熱電子放出
3.8 ハフニュウムの熱電子放出
3.9 トリウム及ジルコニウムの熱電子放出
3.10 其の他の金属の熱電子放出
第4章 単原子層の熱電子放出
4.1 単原子層と双極理論
4.2 単原子層の熱電子放出理論
4.3 タングステン上のトリウムの熱電子放出
4.4 タングステン及酸化タングステン上のセシュウムの熱電子放出
4.5 タングステン上の其の他の希アルカリ土の熱電子放出
4.6 モリブデン上のトリウムの熱電子放出
第5章 酸化物陰極の熱電子放出
5.1 起源と初期の研究
5.2 酸化物陰極の温度測定
5.3 酸化物陰極の熱電子放出定数
5.4 酸化物陰極の熱電子放出理論
    1 酸化物の表面における金属原子存在の証明
    2 熱電離による金属原子の生成
    3 電気分解による金属原子の生成
5.5 酸化物陰極に関する其の他の諸現象
第6章 熱電子放出に及ぼすガス及びイオンの影響
6.1 熱電子放出に及ぼすガスの影響
6.2 タングステンの熱電子放出に及ぼすガスの影響
6.3 トリエーテッド・タングステンに及ぼすガス及びイオンの影響
6.4 白金、モリブデン及びタンタルの熱電子放出に及ぼすガスの影響
6.5 酸化物陰極の熱電子放出に及ぼすガス及びイオンの影響
第7章 真空中における電子の運動
7.1 熱電子放出特性
7.2 諸速度分布
    a 平面電極
    b 円筒電極
    c 初速度分布の実験
7.3 空間電荷法則(3/2法則)
第8章 熱電子放出に及ぼす外部電界の影響
8.1 熱陰極の表面力
8.2 Schottky効果
8.3 Schottky効果の実験
第9章 熱電子放出と接触電位
9.1 仕事関数と接触電位差
9.2 接触電位差の測定
第10章 熱電子放出現象と光電効果
10.1 仕事関数と限界周波数
10.2 熱電子放出に及ぼす光の影響
第11章 熱電子放出に伴う熱効果
11.1 熱電子放出による陰極の冷却及び逆現象
11.2 融解点付近における金属の熱電子放出
第12章 高温物質のイオン及び原子の放出
12.1 高温物質のイオン及び原子の放出
12.2 高温物質の表面におけるアルカリ金属蒸気の電離
第13章 熱電子放出の脈動現象
13.1 熱電子脈動の原因
13.2 ショット現象
13.3 フリッカー現象
13.4 熱的擾乱による脈動現象
13.5 真空管の雑音
第14章 工業的熱陰極の種類と実例
14.1 工業的熱陰極の種類と特性量
14.2 単一金属
    1 タングステン
    2 白金
    3 モリブデン及びタンタル
14.3 単原子層陰極
14.4 酸化物陰極
第15章 新統計力学による熱電子放出理論
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概要

本書は東芝の全身である東京電気株式会社の技術者が書いたもの。
19世紀末に新しく発見された熱電子の放出について理論が文献をもとにまとめられている。  このころ以降に発行された真空管工学の書籍が、いきなり空間電荷の議論から書き起こしたり 熱電子の放出について述べても非常に簡単な説明しかないものが多くなってきている。  このことから見ても、熱電子放出の理論はこのころまでには確立されたといえる。 熱電子放出 は当たり前の現象になった。

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著者 浜田成徳

東京電気株式会社 工学士
大正14年(1925)東京大学工学部電気工学科卒業、東京芝浦電気株式会社電子工業研究所長、東海大学理事長兼学長、東北大学教授、郵政省電波管理局長兼東北大学教授。

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