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岩波書店 熱電子管

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書籍番号:001
著作者名:藤村信次
初版発行:1923年

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目次

第1章 序論
1. 電子論
2.伝導電流と対流電流
3. Edison効果と熱電子流
第2章 二極管
4. 熱電子管
5. 板の作用 (注:板=プレート)
6. 線条に沿うポテンシャルの変化
7. 板ポテンシャルを与える方法
8. 二極管特性を得る結線の実際
9. 特性曲線の理論
10. 空間電荷の作用
11. fleming弁による無線受信
12. 蓄電池充電に応用された二極管
13. 特性曲線湾曲部の利用
14. 線条電流の特性曲線に及ぼす影響
15. Coolidgeのエックス線管
第3章 三極管
16. 第三極の挿入
17. グリッドの作用
18. 実際の結線方法
19. グリッドポテンシャルー板電流特性曲線
20. 線条電流の影響
21. 任意の特性曲線を得る方法
22. 三極間の種類
第4章 受信器としての三極管
23. 無線受信と三極管
24. 板電流曲線湾曲部に於ける整流
25. 振動振幅と受信電流の理論
26. グリッド電流による整流
27. グリッド蓄電器の蓄積整流
28. ヘテロダイン受信
29. ヘテロダイン法の理論
第5章 増大器としての三極管
30. 増大作用
31. 単式増大
32. 受信に用いられる増大
33. 複式増大
34. 直接連結法
35. 誘導連結法
36. 抵抗連結法
37. 遮断コイル連結法
第6章 三極管の反動作用
38. 反動作用の概論
39. 容量反動、抵抗反動
40. 反動の理論
41. 反動受信、反動増大
42. 連続振動の発生
43. 電鍵の位置
44. 無電電話法
45. 無電電話送信装置

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概要


本書は大正13年10月のに発行された改定第一刷。初版は大正12年7 月発行であるが、9月の関東大震災のため紙形が焼失したため改定している。 改定にあたり技術進歩にあわせ、一部書き直しているとのコメントがある。 初版との比較をしてみたいものである。 内容はプラクティカル(工学的)で、基本原理から電子管回路までを説明してい が、理論には深く立ち入らず、たとえばリチャードソンの方程式についてもその 導出はせず、式のみを提示している。反面、特性曲線等は著者が測定した結果を 発表しており、その測定方法についても丁寧に説明している。また、フィラメン トの電位分布が異なることの影響等を懇切に説明しており、現象を理想化、抽象 化して理論化するというよりも、実際に真空管を扱う場合の参考書として書かれ ている。 今日の目から見るとこのように本質と無関係なところに力を入れているように思 えるが、技術の実用化を目的とした参考書としては最適なのであろう。

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著者 藤村信次

調査中

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写真

本書には真空管の名称、メーカー名等の記述がない。
ここでは類似の外観を持つ管を”相当”として表示しておいた。

p63 第三章
真空管

ドフォーレ
オーディオン管相当
p64 第三章
真空管

Osram
Type R相当
p165 第六章
真空管

英国海軍省
Type T4A相当
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